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本屋大賞2008年 3位:『有頂天家族』森見登美彦

有頂天家族
森見 登美彦
幻冬舎
売り上げランキング: 80577


『有頂天家族』の内容の紹介

糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、鍋にされ、あっけなくこの世を去ってしまった。遺されたのは母と頼りない四兄弟。長兄・矢一郎は生真面目だが土壇場に弱く、次兄・矢二郎は蛙になって井戸暮らし。三男・矢三郎は面白主義がいきすぎて周囲を困らせ、末弟・矢四郎は化けてもつい尻尾を出す未熟者。この四兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大学生」ある時は「虎」に化けて京都の街を駆け回るも、そこにはいつも邪魔者が!かねてより犬猿の仲の狸、宿敵・夷川家の阿呆兄弟・金閣&銀閣、人間に恋をして能力を奪われ落ちぶれた天狗・赤玉先生、天狗を袖にし空を自在に飛び回る美女・弁天―。狸と天狗と人間が入り乱れて巻き起こす三つ巴の化かし合いが今日も始まった。



著者「森見登美彦」について

奈良県生駒市出身の日本の作家。ペンネームは本名の姓「森見」に、この地にゆかりの深い登美長髄彦を合わせたもの。奈良女子大学文学部附属中学校・高等学校(現:奈良女子大学附属中等教育学校)卒業。京都大学農学部生物機能科学学科応用生命科学コースを卒業、同大学院農学研究科修士課程修了。在学中は体育会のライフル射撃部に所属。

2003年『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビュー。

2006年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、本屋大賞(2位)などを受賞し注目を集め、兼業作家として執筆活動を続けている。

 

作品の特徴は、マジックリアリズムの手法で巧みにアレンジした独特の世界観と文体をもつ。作品は『ペンギン・ハイウェイ』以外、すべて京都が舞台である。個性的で強烈なキャラクターを多く登場させ、その魅力を前面に押し出すことが多い。『詭弁論部』『金曜倶楽部』『図書館警察』『自転車にこやか整理軍』など作品同士のリンク点も多く、複数の作品に登場するキャラクターもいる。初期の作品では京都大学の学生を主人公にしているのがほとんどだが、近年は狸や小学生を主人公にした作品も書いている。



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