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本屋大賞2010年 4位:『神去なあなあ日常』三浦 しをん
『神去なあなあ日常』の内容の紹介
林業っておもしれ~! 2010年本屋大賞ノミネート作品。
美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!? 高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。 神去村の人たちはおっとりしている。彼らの口癖は「なあなあ」で、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」など、いろんな意味に使われているが、語尾にも「な」がつくので、のんびりした感じになる。神去村には林業従事者が多く、百年単位んの作業をしているので、あくせくしてもしようがないと思っているみたいだ。俺は平野勇気。高校卒業式の後、俺の行き先は、担任の先生と母親に決められていた。この神去村で、林業の研修生として働くことになっていたのだ。ローカル線の終点の駅に出迎えに来てくれたのは、髪を金髪に染めたヨキというガタイのいい男だった。チェーンソーの使い方など教えられたところで、俺は「の雇用」というシステムの応募者にされたのだと知った。しかし、「やっと神去村に若者が来た」と涙ぐんでいるおじいさんを前に帰るとは言えなかった。俺の山の生活が始まった。……。
著者「三浦 しをん」について
東京都出身。父は上代文学・伝承文学研究者の三浦佑之。横浜雙葉中学高等学校から、1995年(平成7年)4月に早稲田大学第一文学部演劇専修に進む。当初、三浦は編集者として出版社に就職することを志望しており、大学4年となった1998年(平成10年)には、出版各社への就職活動を行っていた。その活動中、早川書房の入社試験で、三浦の作文を読んだ担当面接者であった編集者・村上達朗は、三浦に執筆の才があることを見出した。村上の勧めを受けて三浦は、同年11月から、Boiled Eggs Onlineのサイトにおいて、ウィークリー読書エッセイ『しをんのしおり』の連載を始めた。同年末に村上は早川書房を退社し、著作権エージェント「ボイルドエッグ」を設立して、三浦にも作家に転進するよう勧めた。三浦は、1999年(平成11年)3月に同大学を卒業し、翌2000年(平成12年)4月に就職活動の経験をもとにした処女小説『格闘する者に○』(草思社)を出版した。
2005年(平成17年)には『私が語りはじめた彼は』で山本周五郎賞候補、同年7月には『むかしのはなし』で直木賞候補となり、2006年(平成18年)8月に『まほろ駅前多田便利軒』で同年上半期の直木賞を受賞した。誕生日前の29歳での受賞であり、20代での直木賞受賞は、堤千代、平岩弓枝、山田詠美に続く4人目である。
少女漫画やボーイズラブ作品に造詣が深いことが知られており、好きな行為は妄想。2004年(平成16年)から雑誌『Cobalt』にてCobalt短編小説賞の選考委員、2008年(平成20年)から太宰治賞の選考委員、2009年(平成21年)から手塚治虫文化賞の選考委員を務めている。
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