本屋さんのおすすめ本ランキング TOP > 本屋大賞2011年 7位:『悪の教典』貴志祐介
本屋大賞2011年 7位:『悪の教典』貴志祐介
『悪の教典』の内容の紹介
暴力生徒やモンスターペアレント、集団カンニングに、淫行教師などの問題を抱える私立高校につとめる蓮実聖司は、有能で人気者だが裏では自分に都合の悪い人間を次々と殺害していき一部の生徒から疑われ始めていた。 文化祭の前日、蓮実は邪魔になった女生徒を自殺にみせかけて始末しようとするが手順が狂い殺人の嫌疑がかかりそうになる。それを覆い隠すため出し物の準備のため校舎に泊り込んでいたクラスの生徒全員を同僚の教師の仕業に見せかけて散弾銃で皆殺しにしようとする。こうして一夜の血塗れの大惨劇が始まった。
著者「貴志祐介」について
学生時代からSFやミステリを愛好。大学卒業後、朝日生命保険に勤務。その傍ら執筆活動を開始、1986年に第12回ハヤカワ・SFコンテストに岸祐介名義で『新世界より』の原点となる短編「凍った嘴」が佳作入選。その後、30歳で退職して執筆・投稿活動に専念。1996年に『ISOLA』(『十三番目の人格 ISOLA』と改題し刊行)で第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作、 1997年に『黒い家』で第4回同賞大賞を受賞。
人間の欲望や狂気が呼び起こす恐怖を描いたホラー作品を発表するが、『青の炎』や『硝子のハンマー』(同作品で2005年、第58回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞)ではミステリーを、2008年1月発表の1800枚の書下ろし『新世界より』(同作品で同年、第29回日本SF大賞受賞)ではSFも手掛ける。2010年、『悪の教典』で第1回山田風太郎賞を受賞、第144回直木賞候補。
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