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本屋大賞2009年 2位:『のぼうの城』和田 竜
『のぼうの城』の内容の紹介
周囲を湖に囲まれ、浮城とも呼ばれる忍城(おしじょう)。領主・成田氏一門の成田長親は、領民から「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼び親しまれる人物であった。
天下統一目前の豊臣秀吉は、関東最大の勢力北条氏の小田原城を落城させんとしていた。豊臣側に抵抗するべく、北条氏政は関東各地の支城の城主に篭城に参加するよう通達。支城の一つであった忍城主の氏長は、北条氏に従うように見せかけ、裏で豊臣側への降伏を内通し、篭城作戦に参加していた。
「武州・忍城を討ち、武功を立てよ」秀吉にそう命じられ、石田三成は成田氏が降伏しているとは露知らず、戦を仕掛けんとする。城はすぐに落ちるはずだった。だが軍使長束正家の傲慢な振る舞いに怒った総大将・長親は「戦」を選択。当主氏長より降伏を知らされていた重臣たちは初め混乱するが覚悟を決め、かくて忍城戦は幕を開けた。
三成率いる二万超の軍勢に、農民らを含めても二千強の成田勢。総大将たる長親は、将に求められる智も仁も勇も持たない、正にその名の通りでくのぼうのような男。だがこの男にはたった一つ、異常なほどの民の「人気」があった・・・・
著者「和田 竜」について
オリジナル脚本『忍ぶの城』で第29回城戸賞を受賞し、同作の小説化作品『のぼうの城』が第139回直木賞候補となったことで知られる。時代劇・時代小説を専門とする。
東京都立富士高等学校、早稲田大学政治経済学部を卒業後、番組制作会社勤務を経験。
2003年(平成15年)12月、繊維業界紙で記者を務めるかたわら執筆したオリジナル脚本『忍ぶの城』で第29回城戸賞を受賞する。
2007年(平成19年)3月、『忍ぶの城』が、犬童一心監督、アスミック・エースエンタテインメントとキアロスクーロ(IMJエンタテインメント)の共同制作作品として映画化が準備されていることが公表された[2](これは後に同作の小説化作品『のぼうの城』の映画化という形に変更される)。
2007年(平成19年)11月、『忍ぶの城』を自ら小説化、『のぼうの城』として出版。同作は、翌2008年7月、第139回直木賞候補作に選ばれた。
2009年(平成21年)、『忍びの国』で第30回吉川英治文学新人賞候補。
2010年(平成22年)6月、『のぼうの城』が和田自らの脚本で映画化されることが発表された。公開は2011年の予定。
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