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本屋大賞2007年 3位:『風が強く吹いている』三浦 しをん
『風が強く吹いている』の内容の紹介
直木賞受賞第一作、構想・執筆に6年かけた、超ストレートな大型青春小説!
寛政大学4年の清瀬灰二は肌寒い三月、類まれな「走り」で夜道を駆け抜けてい く蔵原走に出くわし、下宿の竹青荘に半ば強引に住まわせる。清瀬には「夢と野 望」があった。もう一度、走りたい、駅伝の最高峰、箱根駅伝に出て、自分の追 求する走りを見せたい。その「夢と野望」を「現実」にするにはあと一年しかな い。そしていま強力な牽引者が彼の目の前に現れたのだ。竹青荘は特異な才能に 恵まれた男子学生の巣窟だった。清瀬は彼らを脅しすかし、奮い立たせ、「箱 根」に挑む。たった十人で。蔵原の屈折や過去、住人の身体能力と精神力の限界 など、壁と障害が立ちはだかるなか、果たして彼らは「あの山」の頂きにたどり つけるのか。
著者「三浦 しをん」について
東京都出身。父は上代文学・伝承文学研究者の三浦佑之。横浜雙葉中学高等学校から、1995年(平成7年)4月に早稲田大学第一文学部演劇専修に進む。当初、三浦は編集者として出版社に就職することを志望しており、大学4年となった1998年(平成10年)には、出版各社への就職活動を行っていた。その活動中、早川書房の入社試験で、三浦の作文を読んだ担当面接者であった編集者・村上達朗は、三浦に執筆の才があることを見出した。村上の勧めを受けて三浦は、同年11月から、Boiled Eggs Onlineのサイトにおいて、ウィークリー読書エッセイ『しをんのしおり』の連載を始めた。同年末に村上は早川書房を退社し、著作権エージェント「ボイルドエッグ」を設立して、三浦にも作家に転進するよう勧めた。三浦は、1999年(平成11年)3月に同大学を卒業し、翌2000年(平成12年)4月に就職活動の経験をもとにした処女小説『格闘する者に○』(草思社)を出版した。
2005年(平成17年)には『私が語りはじめた彼は』で山本周五郎賞候補、同年7月には『むかしのはなし』で直木賞候補となり、2006年(平成18年)8月に『まほろ駅前多田便利軒』で同年上半期の直木賞を受賞した。誕生日前の29歳での受賞であり、20代での直木賞受賞は、堤千代、平岩弓枝、山田詠美に続く4人目である。
少女漫画やボーイズラブ作品に造詣が深いことが知られており、好きな行為は妄想。2004年(平成16年)から雑誌『Cobalt』にてCobalt短編小説賞の選考委員、2008年(平成20年)から太宰治賞の選考委員、2009年(平成21年)から手塚治虫文化賞の選考委員を務めている。
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