本屋さんのおすすめ本ランキング TOP > 本屋大賞2005年 受賞作品一覧
本屋大賞2005年 1位:『夜のピクニック』恩田 陸
本屋大賞2005年 2位:『明日の記憶』荻原 浩
知っているはずの言葉がとっさに出てこない。物忘れ、頭痛、不眠、目眩――
告げられた病名は若年性アルツハイマー。どんなにメモでポケットを膨らませても確実に失われていく記憶。そして悲しくもほのかな光が見える感動の結末。 上質のユーモア感覚を持つ著者が、シリアスなテーマに挑んだ最高傑作。
本屋大賞2005年 3位:『家守綺譚』梨木 香歩
綺譚というのは造語で「美しく優れた話」という意味であるらしい。まさに綺譚。美しい日本語で綴られる美しい日常。でも現代に生きる私たちはその日常に切なさを感じる。
季節がひと巡りして、かつて普通にあったであろう日本家屋にうつろう光と陰の気配、雨風の匂い。綿貫さんとサルスベリ、ゴローの関係。高堂氏との不思議な繋がり。読んでいると気持ちが落ち着く心地よい文章だった。漱石の夢十夜を彷彿とさせる。
本屋大賞2005年 4位:『袋小路の男』絲山 秋子
高校時代から始まる12年間、指さえ触れることのないままに一人の男性を想い続けたストーリー。
相手は決して素敵な男性でも、稀にみる才能の持ち主でもない。むしろ倣岸で、斜に構えたところのある相手です。それでもなお相手を想って恋して止まない・・・
<袋小路の男>は純愛物語です。<現代の純愛小説>と絶讃された表題作、「アーリオ オーリオ」他1篇収録。注目の新鋭が贈る傑作短篇集。
本屋大賞2005年 5位:『チルドレン』伊坂 幸太郎
こういう奇跡もあるんじゃないか?
まっとうさの「力」は、まだ有効かもしれない。信じること、優しいこと、怒ること。それが報いられた瞬間の輝き。ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「五つの奇跡」の物語。 吉川英治文学新人賞作家、会心の受賞第1作! 短編集のふりをした長編小説です。帯のどこかに“短編集”とあっても信じないでください。
本屋大賞2005年 6位:『対岸の彼女』角田 光代
主婦・小夜子、35歳は、人付き合いが苦手で、言いたいことがあっても飲み込んでしまう性格。そんな彼女が、再就職のために訪れた会社で、独身の社長・葵に出会う。葵も同じ35歳。人間関係に臆病になっていた小夜子は、開けっぴろげでおおざっぱな性格の葵との交流を通して、次第に心を開いていく。
だが葵には、高校生の頃、いじめに遭ったという暗い過去があった。転校によっていじめから逃れ、新しい学校に通うようになった葵には魚子という親友ができたが……。
葵の高校時代の友達との過去の経験を挟み、物語は進行していく。小夜子と葵は本当の友達になれるのか?
本屋大賞2005年 7位:『犯人に告ぐ』雫井 脩介
大晦日。神奈川県警の警視・巻島は、少年誘拐事件の捜査現場を仕切っていたが、一瞬の判断ミスで犯人を取り逃がす。翌日、少年は無残な遺体となって発見され、巻島は足柄署へ左遷となる。
6年後、世間は川崎で起きた連続児童殺害事件に騒然となっていた。捜査が難航する中、足柄で実績を挙げていた巻島に白羽の矢が向けられる。県警本部の特別捜査官に返り咲いた巻島は、TV番組に出演し犯人を挑発するという、大胆な行動に出る…。
本屋大賞2005年 8位:『黄金旅風』飯嶋 和一
あの『始祖鳥記』から三年。数々の賞を辞退し、文壇で知る人ぞ知る歴史小説の巨人が遂に新刊を出します。寛永年間、内外の脅威から海外貿易都市・長崎を守った史上最強の朱印船貿易家・末次平左衛門の迫力の生涯!
お待たせしました! 飯嶋和一の新作です。あの『始祖鳥記』から3年。数々の賞を辞退し、文壇では知る人ぞ知る歴史小説の巨人が、遂に新刊を出します。今回は、飯嶋作品中最大の長編、原稿枚数一千枚超の大作です。久々の飯嶋ワールドをどうぞご堪能ください!
いつの世も、希望は人に宿る―江戸寛永年間、海外貿易都市・長崎に2人の大馬鹿者が生まれた。その「金屋町の放蕩息子」「平戸町の悪童」と並び称された 2人の問題児こそ、後に史上最強の朱印船貿易家と呼ばれることになる末次平左衛門(二代目末次平蔵)とその親友、内町火消組惣頭・平尾才介である。卓越した外交政治感覚と骨太の正義感で内外の脅威から長崎を守護し、人々に希望を与え続けた傑物たちの、熱き奔流のような生涯!
本屋大賞2005年 9位:『私が語りはじめた彼は』三浦 しをん
私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?
大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。
本屋大賞2005年 10位:『そのときは彼によろしく』市川 拓司
人気急上昇中の市川拓司、待望の新作!
小さなアクアショップを営む「ぼく」のもとに、一人の美しい女性がアルバイトにやってくる。やがて二人の間にあった不思議な縁が、ぼくの人生を動かし始める。市川拓司テイストたっぷりのファンタジックな青春小説。
新潮社
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高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。
学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。